カバーストックの進化は止まることなく、年々吸油量が増えていくボール開発事情を踏まえると、現在流通しているボールのほとんどがミディアムコンディション以上といういうのも必然であり、当然の結果と言えるのかもしれません。その中でもPro-amモデルのmajorityはミディアム領域に特化したコンセプトで、競技者のセカンドボールまたは曲がりを収めるためや、ビギナーからのステップアップなど、ミディアム以下にパフォーマンスを抑えながらも高品質なスペックのため、多くのボウラーに様々な目的で使用していただいています。今までのmajorityシリーズは一貫して同じコアで数値も変えず、カバーストックの素材のみでパフォーマンスを変化させてきましたが、今回のmajority ACEでは初めてコアを変更し、同じ形状でも数値をアップグレードさせています。コアの数値をグレードアップさせることで動力を強化し、より扱い易くボールチェンジ時の差を少なくしているのもmajority ACEの特徴であり、「弱すぎず強過ぎない」領域が競技ボウラーに留まることなく、ステップアップの方にも的確なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。前記の通り、コアをアップグレードさせたため、前回のSuper majorityのHybridカバーからPearlに変更してパフォーマンス調整を行いました。今までの歴代majorityと比較しても、このmajority ACEは一番扱いやすく曲がりが読みやすいのが特徴であり、コアの数値の変化がパフォーマンスにより良い結果をもたらしていると思えます。曲がり始めの安定感は前作より遥かに増しており、軌道の読みやすさから的確なライン取りが出来るでしょう。