ボウラーにとって最も重要なボールのひとつである、ミディアムオイルで角度のある「スキッドフリップ」するボールの登場です。フロント~ミッドエリアを軽快に走り、ドライゾーンにぶつかるとポケットに向かって突進するような設計です。高いスキッドと高い摩擦力を得るためにプロパルジョンカバーを改良し、中慣性・中ΔRGのトルクV2コアと組み合わせる事で幅広いボウラータイプに適応しています。
RIPCORDシリーズはMOTIV社の中でフレッシュなコンディションから削られてきた時、またはミディアムコンディションを主なステージとして位置付けられている領域のボールです。RIPCORDシリーズは、RIPCORD FLIGHT以外は一貫して走りを基調としバックエンドの動きを明確に打ち出しています。前作RIPCORD VELOCITY同様、今回のRIPCORD LAUNCHも中盤から後半攻めるライン取りができるボールに仕上がっています。今までRIPCORDと言えばOblivionコアという印象が強いブランドでしたが、このRIPCORD LAUNCHでTorx V2コアに変更されています。そしてカバーストックはPRIDE EMPIREで使用されたPropulsionをチューニングしたMVP Pearlバージョンで、今までのRIPCORDでもなく、PRIDE EMPIREでもない新たな領域を導き出したと言えるでしょう。RIPCORD LAUNCHの第一印象は走る・転がるを真っ先に感じます。表面も5500 Grit LSPというMOTIV社の中では一番光沢のあるポリッシュ加工ではありますが、見た目の光沢のイメージよりもオイル上でのハンドリングが効く感じで、走りっぱなしのイメージは感じませんでした。今回コアがTorx V2に変わったことで手前からの転がり感が良くなったこと、これはTorxコアを使用していたFORZAの転がり感がトレースされていて、走りの中に転がり感が加わったことで以前のRIPCORDに比べパワーアップされています。PRIDE EMPIREの時にも感じたことですが、Propulsionカバーストックはオイル上の安定感は増しましたが、走りとキャッチを兼ね備えてバックエンドまでエネルギーを蓄えさせる意図を強く感じますので、手前のオイルは厚くともオイルが薄め、ないしはドライ部分を多く感じるコンディションでよりその性能を発揮すると思います。
今までのRIPCORDをアップデートしてより走りとバックエンドの動きを強調させたスペックで登場です。転がり感が増し、ミディアムから下のコンディションで爽快にラインを攻めることができます。
●カバーストック:Propulsion MVP Pearl Reactive
●コア:Torx V2
●RG:2.510
●ΔRG:0.048
●表面仕上げ:5500 Grit LSP
●硬度:74~76°
●InterDiff:0.000
●カラー1種類:Dark Purple/Purple/ Berry Pearl
●ウエイト:14~16lbs